神無月サスケの波瀾万丈な日常

神無月サスケのツイッター(@ktakaki00)を補完する長文を書きます。

海賊版販売メーカーにマイクロソフトは石を送る

普段は時事の話など書かない僕ですが、このニュースはあまりの凄さに思わず取り上げてしまいます。

http://slashdot.jp/articles/06/05/17/2227229.shtml
↑「違法コピーソフト業者に石を」Slashdot Japanの記事。

http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20060514_microsoft_stone/
↑画像つきの記事(GIGAZINE.net)

リンク先の写真を見てもらえれば分かるが、正規のマイクロソフト製品のような立派なパッケージに書かれた文字は「Let's beat the cheats(さすけ訳:不正を打ちのめしましょう)」だ。開けると中に入っているのは石。CPUではなく、普通の石ころ。箱の奥に「Let's leave them, no place to hide.(さすけ訳:そんなことはやめましょう、隠れる場所なんてないんだから)」という台詞に、なんともいえないセンスを感じた。

Slashdot Japanの記事でも様々な感想が見られるので皆さんも読んで一緒に楽しんで欲しい。「住所が分かっているのだから、観念しろという最後通牒としてやっているのだろう」また「この石、欲しい人が出てきてオークションにかけられませんかね。」この返答は「そうなると石の海賊版が出てくるだろう。」この名返答には笑った。

なにしろ、この手のニュースは取り上げていて楽しく、議論して楽しいのである。

一般的に、ただの「自社の利益を守るため」の活動を、その問題に関心のある人以外は取り上げない。しかし今回は事情が違う。わざわざマイクロソフト製品風の箱をこの石のためにデザインしているのだ。ここにマイクロソフトの変な本気がうかがえる。このことは我々にネタを提供してくれた。マイクロソフトが好きな人も、アンチの人も、こぞってこのネタに飛びつくだろう。正直、僕もこういうネタが大好きだ。

裁判所や弁護士を通して通告書を送ってくるなどの全うな手段よりも、はるかにインパクトがあるし、ニュースとして皆が広めたくなる内容である。マイクロソフトの思惑が、こうやってこの「変な」ニュースを世界中で取り上げてもらって、改めて世間の目を海賊版の業者の存在に注目させることだとすれば、この試みは成功したといえるだろう。

なお僕はこのニュースは楽しませてもらっただけではなく、見習いたい部分も見つけた。すなわち不正に対しては、まじめに反論するよりも、こういうインパクトとユーモアのある方法を取る方が良い部分もあるということだ。創作をする身としても、改めて考えさせられるものがあったのでした。