神無月サスケの波瀾万丈な日常

神無月サスケのツイッター(@ktakaki00)を補完する長文を書きます。

Moon Whistle XP体験版の反響

Moon Whistle XP 体験版 0.25
http://www.vector.co.jp/soft/win95/game/se450565.html

Moon Whistle XP体験版を出してから、2週間弱が経過したわけですが、おおむね好評のようで、胸をなでおろしています。

操作性の良さ

一番評判が、操作性のよさでした。RGSSを駆使し、とことんまでこだわった甲斐がありました。

思えば、キーの入力から軽量化に至るまで、これだけで数年を費やしています。逆に言うと、RGSSが導入され自由度が上がったことで、こだわりだしたら、きりが無くなるということも言えるでしょう。

唯一にして最大の落とし穴

中には「むしろもう少し操作性を悪くしてもいいくらい」という意見がありました。

その時はほめ言葉だと思っていたのですが、その後、チェックのためにオリジナルの95版をプレーしたとき、意味が分かりました。

操作性が良すぎて、これに慣れるとオリジナルの方に戻れなくなるのです!

確かに、これは最大の難点かもしれません。よって、オリジナル版のプレーを考えている方は、今のうちにやっておいた方がいいかもしれません。

グッドタイミング!

と、これをアップしようとしたら、以下のような記事を発見。

d:id:Untouchable:20080331
ムンホイXP完成が待ちきれずにオリジナルをクリアしてしまいました^^;

ムンホイXPの操作性があまりに快適でこれに慣れてしまったらツクール95のオリジナルをプレイすることは困難になるだろうしやるなら今しかないと思ったのです。

Untouchableさんは、まさにその懸念をいだき、今このタイミングでオリジナル版をプレーしてくれていました!

シナリオは賛否両論

シナリオについては、リメイクした部分を中心に賛否両論ありました。

オープニング

特に反響が大きかったのが、オープニングですね。

オープニングを変えた理由は、「今回、シナリオはあちこち変更してます」という意思表示のために、ここを変えるのが一番だと感じたためです。そこで当初から、リメイク版のシナリオを代表する物にしようとしたのです。

しかし、「暗すぎる」「オリジナル版のやつに戻してくれ」という意見が多かったですね。

これは作中で伏線を回収し「絶望のままで終わらせない」というメッセージを入れるつもりですが、体験版の中では、シナリオのその部分までたどり着かないことも最大の問題かもしれませんね……。

果たしてシナリオとの兼ね合いで今後どうするのか……バランスを見ながらこのまま行くのか、差し替えるのか、考えてみたいと思っています。

シナリオ変更による賛否両論は想定内

リメイク版を作るにあたって、シナリオを作り直すと決めたときから、「何で変えたんだ」という声が出てくることは、予想していました。

しかしムンホイはメッセージ性があってなんぼの作品だと思っています。「もう一度魂を込めなおすためには、調整が必要」そう考えて、変更に踏み切りました。

正直、「オリジナルのファンからは、賛否両論あるだろうな」という覚悟はありました。一方で、ファンの声に耳を傾けていきたいと思っています。

このため「前の方がよかった」か「リメイクしてよかった」か、ぜひ、いろんな人の声を聞かせてください。あまりにも反対意見が多い部分については、(最終的には僕の感性になりますが)いろいろと検討してみたいと思っています。

シナリオリメイクの難しさ

全般的に、リメイクシナリオ作成は、かなり難航しました。思った以上に、骨が折れました。制作が遅れた最大の原因かもしれません。

ムンホイは緻密な計算の元にシナリオが練られています。幼稚園児の一年の行事に合わせて、破綻のないように様々なシナリオが展開していく……今思えば、こういう無謀なことを成し遂げたのは神業でした。

あまりにももろいバランスの上にシナリオが成り立っており、手を付けるのがとても大変でした。オリジナルの一部分をあれこれいじると、他の部分が崩れだす……そんなおっかなびっくりで手を加えていく毎日でした。

現時点でも終盤のシナリオ展開は大筋は固まっているのですが、細かい部分の矛盾が無いかチェックする毎日です。

これが、通常のRPGのように町ごとに独立したシナリオであれば、ここまで苦労はしなかったでしょう。ムンホイは、舞台を幼稚園児の行動範囲に限定する事で、作者自身に非常にかせをはめています。

こんないばらの道を好きこのんで歩くなんて、やはり僕は酔狂なのかもしれません。ムンホイ的なゲームを作りたい人は、このあたりの覚悟が必要かもしれませんね。