神無月サスケの波瀾万丈な日常

神無月サスケのツイッター(@ktakaki00)を補完する長文を書きます。

グスコーブドリの伝記

フリーゲームとしては珍しい、宮沢賢治の小説を原作にした作品。ブラック・ウルフさん作。

http://www.geocities.jp/black_wolf_page/list/gusukobudori.htm

オリジナルの小説は、青空文庫で読めます。

ジャンルはアドベンチャー。シナリオの大きな流れは小説に沿っていますが、途中でミニゲームを入れたり、町の人の台詞を追加したりと、より世界観に深みが増しています。

特筆すべきは、丁寧に作られたビジュアル。遠景やマップチップ、フォグなどを巧みに使って、町や森の中の雰囲気を見事に表現している他、海辺では並列イベントでかもめを飛ばしたり都会では車を走らせたりと、かなり凝っており、世界観の雰囲気を高めています。動物が多いのも特徴。あちこちに鳥や蝶や馬がいて、癒してくれます。

プレー時間は1時間半〜2時間。気軽にプレーできるのでぜひプレーしてみてください。

攻略など

ミニゲームの中には、ちょっと難しいものもあります。コツをいくつか。

1章:山イチゴ取り

妹と競争するのですが、妹より多く取らないと先に進めません。しかし妹が素早いこと素早いこと。

画面中央にある岩で道をふさいで妹の足止めをしてから取っていくのが大切なのですが、それもなかなか成功しません。うまく岩で道をふさいで妹より先に山いちごを取りましょう。何度か繰り返すとコツがつかめます。

9章:最終戦

妹、父、母(の幻影)がかかってきます。まずその前に山にある石を手に入れてHPとSPを30と20まで増やしておかないと勝ち目はありません。

戦闘になったら、回復技が使える母を最初に倒しましょう。その後HPに気をつけつつ、妹、父の順番に倒しましょう。その際、必殺技を使おうとしてSPが0になると、何の技も使えなくなりはまることがあるので、SPには気をつけつつ、具体的には妹を倒した後からはSPは回復に使うことに専念して戦うを選ぶといいでしょう。

結論

僕はこの小説は未読でした。このゲームを先にプレーしてから原作の小説を読んだのですが、よくぞこの原作をもとにここまですばらしいゲームが作れたのだと思いました。

小説が原作のゲームとは新鮮です。こういうのがもっと出てくるといいなと思いました。

余談ですが、宮沢賢治のゲームといえば昔スーパーファミコンで「イーハトーヴォ物語」というのがあったようです。残念ながら未プレイですが、未だに根強いファンが多いと聞きます。この「グスコーブドリの伝記」も、宮沢賢治のファンに深く愛されていくゲームになるといいなと思います。