神無月サスケの波瀾万丈な日常

神無月サスケのツイッター(@ktakaki00)を補完する長文を書きます。

ぼくのすむまちVX 第5話


神社やお寺が立ち並ぶ町を舞台に、小学生の坊主と巫女が冒険する話。
和風ファンタジー的な味付けが濃いため、現代物がメインの神無月サスケ作品の中で、とりわけ異色な部類に属するといえる。

当ブログのモバイル版の紹介

http://d.hatena.ne.jp/ktakaki/20061014/p2

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未公開

歯ごたえのあるゲームバランス

第5話は、全シリーズ中、最高の難易度を誇ります。モバイル版では挫折した人も多いかもしれません。

ただし今回は、どこでもセーブ可能になったことと、回復アイテムが99個まで持てるようになった結果、かなり難易度が下がり、プレーしやすくなったことでしょう。

あのゲームバランスを目指した

第5話のゲームバランスは、ずばり、ファミコン版のドラクエ2を目指しています。

あの背筋が寒くなるようなバランスは未だに忘れられません。ただでさえ攻撃力の高い「くびかりぞく」が、ルカナンを使う「タホドラキー」を多数連れて来たときの恐怖感。RPGツクール for mobileの仕様の中で、この感覚をどれだけ再現できるか、目指していました。

たとえば今回、戦術を誤ると、命取りになるケースがあります。

「強い技を使うがHPが低い敵」がいたら、そいつから集中攻撃しないとやられてしまうでしょう。一番上にある「攻撃」コマンドを連打して、一番左の敵から漫然と倒そうとしたら、確実に全滅します。楽な戦いはできません。とはいえ、敵の特徴を見切れば、ずいぶんと楽になるはずです。

ぜひ、ランダムエンカウントの敵を「雑魚敵」とみなさず、真剣に戦ってください。

敵の頭数が多い

今回、敵の頭数がこれまでに比べ多いです。4体以上出てくることも。

RPGツクール for mobileでは敵を最高5体まで出せるのですが、第4話までは、3体までしか敵を出しませんでした。これは「使用する画像の幅が画面の幅を超えてはいけない」などの制約があるからです。そこで仕様をしっかり解析し、敵のサイズを調整しました。

今回、敵の頭数はモバイル版のままです。心して戦ってください。

第5話はなぜ完成が遅れたのか

第5話の移植は思うように進みませんでした。その難航ぶりは、第6話の方が先に完成してしまったことからもお分かりでしょう。

正直、第5話は、僕の中でもかなり異色です。

とにかく、現代物っぽくない。仏教や神道をモチーフにしているため、和風やファンタジーRPGっぽい味付けの世界観になっている。必然的に、シナリオの味付けも違ってくる。これまでの僕の作品と違い、一般的なRPGのドラマっぽい感じ。

このためか、とにかく難産でした。

モバイル版はあまり気に入っていないため、移植の際にぜひともシナリオを修正しようとしました。しかし、全然まとまらず、一時期はお蔵入りにしようと思いました。

この異色さゆえ、慣れないことをしたゆえに、苦労したといえます。

しかしなんとか完成し、好評なようです。よかったです。

神仏の怒りに触れたのかもしれない

実はもうひとつ、理由があります。

「神仏を扱っている」というのが問題なのかもしれません。

※以下、神仏のたたりとか、そういう話題を信じない人は、回れ右。
実はシナリオを書き上げて作業に取り掛かろうとしてから、謎のトラブルに見舞われ続けました。

何が起きたか、列挙します:

  • 持っているPCが2台とも同時に壊れる → 修理に出してなおす
  • 風邪を引いて数日寝込む → 完治
  • 数年ぶりにうつ病再発 → 精神科に行き薬をもらい落ち着く
  • RPGツクールVXが入った方のPCがまた壊れる

以上が、1ヶ月のうちに起きてます。

ただの偶然だと思って移植作業を続けていたのですが、妙に胸騒ぎがする。じつはモバイル版でも、当時の日記を見ると製作中にかなり気分が悪くなったりしていたようです。

そこでふと思ったのです。

今回のシナリオ、神社を冒涜していると取れなくもない内容です。

このため僕はその後、神社めぐりをして許しを請いはじめました。

こうして、何とか完成しました。やはり、神仏はむげに扱ってはいけないのかもしれません。

信じる信じないは自由

信じる人は信じてください。信じたくない人はただの偶然だと思ってください。

現に、ブラック・ウルフさん側の作業では何も問題は起きていなかったようですし、彼も信じてはいないようです。でもそれもまたよし。