神無月サスケの波瀾万丈な日常

神無月サスケのツイッター(@ktakaki00)を補完する長文を書きます。

Moon Whistle復刻版:オリジナルとの相違

さて。制作中のMoon Whistleは、スクリーンショットを見ても分かるように、最大限95版を尊重しつつリメイクしているのですが、改善すべき所は改善しつつ、やっています。

操作性はもちろんなのですが、シナリオも少なからずいじっています。当初は忠実再現を考えていたのですが、様々な問題に直面したからです。

たとえば、95版では(時効だから話しますが)「ロケットモンスター」なる著作権的にわりと(というか相当)グレーな玩具が出てきましたがそのあたりは当然書き換えました。

また、時代の流れに沿って若干書き換えた部分もあります。90年代後半風の雰囲気はそのままにしているため、例えばパソコンが液晶ディスプレーじゃなくCRTになっているなどの部分はそのままなのですが、ハッキングに関するくだりは書き換えました。当時は不正アクセス禁止法がないため、「ハッキングされたからツェータ君達もハッキングしかえす」みたいな、90年代のハッカー映画にありがちな展開がありましたが、今では完全に違法です。このあたりの一連はシナリオを差し替えています。

このように、いくつか、時代の流れに合わせてシナリオを書き換えた部分があります。

そうそう、賛否両論ある終盤の展開にも時代背景を考慮してメスを入れました。95版の終盤の展開は、20世紀末というご時勢だから共感を得た部分もあるでしょう。今やるとぴんとこない部分もありますから。

しかし、改めて終盤を自分でプレーしたのですが、いろんな意味で凄い。冷静に考えると展開が完全に破綻しているのに、勢いだけでプレイヤーを圧倒しており、ちょっとでも手を加えれば崩れ落ちそうな、そんなもろいバランスの中で均衡を保っていると痛感しました。そんな中、今のご時勢に合わせて、当時の自分にも納得してもらえるように慎重にシナリオ展開を書き換えています。この結果、ムンホイ95版独特の感触、毒の部分も含めて再現できたと信じています。

(※この結果、95版と違い、ラストバトルをツェータ君と一緒に迎えることも可能になっています)

果たして95版をプレーしてくれた人には「元のムンホイを踏襲している」と思ってもらえるのか、「こんなのムンホイじゃない」といわれるのか、楽しみでもありますし、不安でもあります。

このように、100%忠実再現ではないのですが、その分、今と言う時勢に合ったリメイクになっているはずです。95版をプレーした方も完成したら是非プレーしてくださいね。他にもいろんな部分がパワーアップしているはずですので。

それでは、制作頑張ります。

※余談ですが、実を言うと、シナリオは変えたい部分だらけで、一度シナリオの大半を書き換えたものを作ったのですが、「こんな中途半端なシナリオリメイク版を作るくらいなら、忠実再現版と完全な新作の2本に分けるべき」と考え直しました。今回、いわば忠実再現版なのですが、完全な新作の方もネタがまとまっているわけです。こちらはそのうち「ムンホイ2」の名前で発表できればいいなあ、と思っています。