神無月サスケの波瀾万丈な日常

神無月サスケのツイッター(@ktakaki00)を補完する長文を書きます。

宣教師と人食い土人のパズルって名前変更しないのか

「日本人が一番ウマい」人食い首長人肉を語る - GIGAZINE
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20081215_japanese_tastes_the_best/

「宣教師と人食い土人のパズル」というのを思い出した。
簡単な説明を見つけました:
http://www.umechando.com/playroom/04.htm
このパズル、「狼とヤギとキャベツのパズル」と並んで、情報系の教科書(離散数学グラフ理論)ではとてもオーソドックスなものなので、よく出てきます。


しかし、誰もが思うことでしょう、名前が凄いですね、と。

しかも、メタファーに使う人食い土人の役割が凄い。
「宣教師より土人の数が多くなると、土人は宣教師を食ってしまう」とか。
よりよいメタファーが思いつかないだけなのか、それとも確信犯なのか。


凄いのは、21世紀にもなって未だにこの名前で通っているってこと。
放送関係ではどんどん言葉に敏感になって、過剰反応ともいえるほどの状態になっている。一方、学術の分野では、しかもITの一翼を担う分野で、こんなアナクロな言葉が普通に使用されているのは、なんだかいいですね
(※僕は放送禁止用語というのには懐疑的で、「言葉を言い換えても心の持ちようが変わるわけではない。そういう臭いものにふたをするような姿勢が別の問題を生み出している。心の持ちようを変える姿勢が大切では」という立場です。)
グラフ理論の教科書を開いてみましょう。宣教師と人食い土人のパズルは、この名前で堂々と載っています(「人食い人種」だったり、「土人」だったりしますが)
この21世紀のご時世に人食い土人なんて言葉が堂々と出版物に印刷されているというのは凄いですね。

もし、放送大学などでグラフ理論の講義があれば、堂々と「人食い土人」という言葉を公共の電波に乗せることが出来ることになります。とても素敵ですね。
というか、今の今まで、全くクレームもつかず、名前の変更を余儀なくされる事態にもならなかったのは奇跡に近いと思っています。僕は、興味深いと思うので、静観していきたいです。