神無月サスケの波瀾万丈な日常

神無月サスケのツイッター(@ktakaki00)を補完する長文を書きます。

サンプルのゆわかさん作品『Buried Book』感想

RPGツクールVXのサンプルゲーム。ゆわかさん作品『Buried Book』をプレーしました。

以下、ツクールSNSにアップした感想を転載:

  たった今クリアしました。
で、感想ですが、実にいい仕事してます。

まず、プレイヤーへの配慮が秀逸。
ダンジョン内でセーブポイントや店を絶妙な位置に配置してる。
プレイヤーにストレスを与える要素を断然排除している。
これはとてもいいです。

シナリオの方もまさに王道。いい意味で教科書的。
登場人物が全て日本人の情に合う行動をしてくれる。
水戸黄門とまでは行かないけど、様々な矛盾をはらみつつ、
それでも乗り越えていこうって感じなのがいいです。
僕は、ひんまがったシナリオばかり書いている人間なので
(ぼくのすむまちがその最たるもの)
この匠の技を盗めないか考えながらプレーしてました。

終盤の最後でどんでん返しっぽい展開がありますが、
こういう王道系の作品だと、なぜかこの展開が多いので
「おお!?」と思い唸らされました。
やはり王道ばかりでは終わらせないぞ、ってことでしょうか。

そして、サンプルにふさわしい、様々な趣向を凝らした
ダンジョンがあって飽きさせない。
皆の創作意欲が沸かせてくれると思います。

敢えて課題を提案するなら、エンカウントと戦闘バランスでしょうか。
(僕自身がこれらにこだわりがあるからでしょうが)
いい武器を買わないと、戦闘にかかるターン数が長すぎる
ことが多かったです。終盤はお金もたまり、武器にお金をかけられたので
よかったのですが、中盤、ネコミミ(高めの防具)にお金を
使ってしまった僕は、結構大変でした。

戦闘にかかるターン数が長くなると、エンカウントが
頻繁になると結構イライラします。
実際イライラを感じる局面はほとんどなく、終盤の
クリアするまで出られない島だけなのですが。
とはいえ、このあたりはもう、ある意味わがままな要求でしょう。

(もうひとつは、小バグ。
誰も装備できない防具があったりとか、小さな誤字脱字とか。
でもこれらの細かい部分は言いっこなし)

全体的にサンプルにふさわしい、皆にプレーしてもらいたい
作品に仕上がっていると思いました。

結局本は48冊しか集まらなかったのですが、
残りの2冊はどこにあるのか。探せば1ヶ月は楽しめそう。
開発室の存在がほのめかされていましたが、
全部集めると行けるのでしょうか。いつかチャレンジしてみます。

というわけで、ツクールVXでの制作を目指す人にはプレーする価値があります。教科書的に読み解き、いいところや悪い所を分析して自分の参考にしましょう。

なお、サンプル作品としては、もうひとつ、よしむらさん作のレクトールというのが非常に話題になっており、個人的にも興味があるので、時間が出来たらこちらもプレーします。