最大の敵は自分自身、最大の敵は「焦り」
僕の人生を見ていて、最近良く思うのが、「焦るから失敗する」ということなのじゃないかということ。こういう性格っていうのは、子供時代の、特に親の育て方、しつけ方にも関係してくるとは思うがこの点については深く述べない。
とにかく、締切がある物はきちんと計画を立て、出来る範囲を最大限頑張る。そうでないものはのんびり構える。これがストレスをためない、自分も周囲も不幸にしない最善の方法だろう。
世間ではビジネス書の内容を鵜呑みにしてタイムマネジメントだ何だといっている人が(特に上司クラスの人間に)多いが、無駄に相手を急かすと、ろくなことにならない。うむ。
本当に有能な人は、焦らないということまで含めて時間の使い方を知っているのかもしれない。
一方、無能な人は、ビジネス書を読み漁って、その事を鵜呑みにしてまったく地に足の着かない理論をまくしたてる。彼らは巷で流行っている流行語が好きで飛びつきたがるが、全く具体性のあるアイディアがないため、話を聞いていてうんざりする。お願いだから偏った理論に流されて周囲を急かさないでくれ。こういう人にこそ、「焦らない」が必要なんだと僕は思う。彼らは情報を収集するのに必死だが、自分の中で整理し切れていないように思える。自分の出来ることにいかに応用するか、動いていくか。実際にステップバイステップで動き出すためには、焦らずに一歩引いてみることが大切なように思える。
……と、何だか久々に批判めいたことを書いてしまったね。この「無能な人」は僕が出会ってきた本当にうんざりする数人を思い出しながら書いてしまった。このブログを読んでいる皆さんには該当しないからご心配なく。
ゆとりの法則
- 作者: トム・デマルコ,伊豆原弓
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「何でもかんでも効率的にやるのが正義だ」などと考えている諸君にはこの本をすすめる。IT業界の、それもソフトウェア開発のプロジェクトに関わっている人向けだが、専門用語は少ないし、それ以外の分野の人にもオススメできる。この本の内容を一言で言うと「ゆとりが効率をうむ」ということだろうか。ただ、これまで僕がこの本を薦めた数人、効率第一主義で人をせかす人に限って、この本を読む時間すら非効率だと判断したのか、理由をつけて後回しにして結局読んでくれなかった。一番必要な人が必要な助言を聞き入れない、それがこの世の最大の皮肉なんだよなあ(苦笑)。(他の例を挙げると、ダイエットが本当に必要なのは、今ダイエットをしすぎてガリガリにやせているのにまだ「太っている」と言っている女性ではないということなど。)