神無月サスケの波瀾万丈な日常

神無月サスケのツイッター(@ktakaki00)を補完する長文を書きます。

町歩きの楽しさ

最近の僕の趣味は散歩です。休日と言っても、なかなか出かけるほど時間もないからですが、それでも近所を探索していると、様々な発見があって楽しいものです。

普段いつも見慣れている町並みも、改めてつぶさに観察すると、なかなか面白い発見があります。

どうやら趣味の分野では「路上観察学」なんて名前で提唱されているようですね。町にあるマンホールの種類を調べたり電信柱を調べるなど、なかなか暇つぶしになるだけではなく、テレビゲームにはない楽しさを提供してくれます。

老人力」で有名な赤瀬川原平が「トマソン」なる言葉を提唱しています。「町で見かけた無用な建造物」のことなのです。

超芸術 トマソン

超芸術 トマソン

ウェブでも「路上観察」で検索するといろいろと出てきますが、今回有名どころを紹介します。

http://www.st.rim.or.jp/~tokyo/
京福

ここの中の1コーナートマソン・トーキョーです。

このように、遠くに旅行に行かなくても、近くを歩き回るだけで楽しめるというのは、安上がりであるのはもちろんですが、「子供のように見るもの全てに新鮮さを感じられる」という点で、感性を育てることにもなるのだと思います。

大人の皆さんも「旅行はしたいが金も時間もない」という人は多いでしょうし、子供の皆さんも「家族からどこにも連れて行ってもらえない」と不満の人も多いでしょう。しかし視点を切り替えて、町内を散歩し、普段見なれているが注視していない風景をしっかり観察してみてはいかがでしょうか。きっと最初は退屈でも、ある時えもいわれぬ楽しさを発見することでしょう。

ゲーム制作者のあなたも、「見慣れた町を歩く楽しさ」と言うのを感じてみてはいかがでしょうか。こういった類の「楽しさ」は、最近のゲームにはあまり多くない要素だと思われるだけに、一旦路上観察の楽しさの本質がつかめたら、それを自分の創作に生かせないか考えるのも楽しいと思います。

丁度朝夕が涼しくなり、過ごしやすい季節になってきました。こんな時期だからこそ散歩に出て、路上観察をするのもおつなものでしょう。レッツ、路上観察

追記

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%9E%E3%82%BD%E3%83%B3
Wikipediaにも「トマソン」の項目がありました!

分かりやすい説明がされているので、トマソン、そして路上観察に興味を持たれた方はぜひ読んでみてください。

余談:東京福袋について

京福袋のトップに1995年開設とあるように、相当な老舗サイトです。黎明期を知っている僕としても思い出深いです。当時僕はここの1コーナー「異端図書館」に入り浸っていました。「異端図書館」は(僕のように?)ちょっと社会からずれた人達が書き連ねた、いわゆる「電波文書」と呼ばれる類の書面を集めていて、非常に僕の感性に通じる(かもしれない)ものがあります。

世間からちょっとずれた人達と言うのは、必死のやり方で自分の主張を訴えようとします。その結果、一般人から見るとこっけいに見える部分が出てきてしまうものなのです。創作をする人間として、それがとてもよく分かります。思わず彼らの苦しみを感じ取ってしまいます。そして応援したい気持ちになります。

特にオススメなのは英人の特許です。全ての時間や全ての理論など世の中のあらゆるものを自分のものにしたいとは、なんと欲張りなのだ!と思う以前に、ほほえましさが湧いてきます。これを読みながら皆さんも特許の世界の奥深さに思いを馳せるといいかもしれません。この記事、どこかで見たと思ったら、その昔別冊宝島で東京福袋がこれを題材に記事を書いていたのを思い出しました。